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HSKネット試験を受けてみた感想【メリットとデメリットを紹介】

HSKネット試験 感想

HSKのネット試験を受けて来たので感想と筆記試験と比べてどうだったかを教えたいと思います。

まずはじめに結論を言いますと

今後もしHSK試験を受ける場合、筆記かネットかを選べるなら筆記試験を選びます。

しょーた
しょーた
私自身今までHSK試験は計3回受けました(筆記試験2回とネット試験1回)

今回の記事でネット試験を受けようと考えてる方に参考になればと思います。

HSKネット試験とは?

HSKネット試験はPCで簡単に回答できる中国語試験になります。

 

PCを使っての試験ですが、自宅で個人で受験できるというわけでなく指定された試験会場で試験官がいる中での試験です。

中国政府が認定している試験ですので筆記版のHSKと変わりのない資格。

HSKの筆記試験と問題内容と制限時間は全く変わらず筆記かPC入力かの違いになります。

PCはHSK運営側が用意したパソコンになりますがリスニングに使うイヤフォンは貸し出しもありますが持参のも使えます。

※受験料金はネットも筆記も同じ。

HSKネット試験のスケジュール

こちらは2021年度のHSKネット試験のスケジュールになります。

見ていただくと分かると思いますが毎月開催です。

申し込み期限に関してですが

HSK筆記試験に関しては試験日1ヶ月前に申し込み期限となりますが、HSKネット試験は約10日前とギリギリでの申し込みも可能となります。

なぜここまでギリギリでの申し込みで間に合うのかと言いますと、受験票の配布が郵送であるかないかの違いになります。

HSKネット試験は事前に自分で受験票をネット上で取得しスマホ上に落とすだけで試験が受けられるのに対して、筆記試験は郵送された受験票の紙が必要となります。

実際に今回HSKネット試験の受験票をネット上で取得してみましたが5分ほどあれば簡単にできます。

紙の受験票を持参し忘れて受験できないなんて事はHSKネット試験ではありません。

HSKネット試験のメリット

HSKネット試験と筆記試験と比べてのメリットをあげるなら3つあります。

①作文問題が楽になる

②成績発表が早く知れる

③リスニングに集中できる

メリット①の作文に関してはHSK5級と6級の方のみ。

メリット3つについて詳しく話します。

作文問題が楽になる

中国語勉強している方は漢字を書くよりも、スマホでピンインで入力する方が慣れていると思います。

普段から中国人や台湾人の友達とチャットで会話してるとピンインでの漢字入力が中心となってきます。

しょーた
しょーた
中国語の音は分かるけど漢字は書けないという人多いのではないでしょうか?

私自身、繁体字で中国語の勉強を始めたのでいまだに簡体字に関しては書けない字が多くあります。そういった場合ピンインでの入力でできたら非常に助かります。(簡体字でも繁体字でも発音は同じなので)

HSK6級は約1000文字の中国語(原文)を400文字でまとめるという作文問題があります。

中国語原文は10分だけしか見ることができず10分経過すると中国語(原文)は回収され、あとは自分の記憶力との戦いになります。

重要な人物の名前や5W1Hは原文回収後すぐにメモしておかなければ忘れてしまします。

筆記だと入力が遅くなり記憶がなくなっていきます。それに消しゴムで消したりと修正すれば時間ロスに。

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成績発表が早く知れる

HSKの筆記試験の場合は結果を知るのに最低でも1ヶ月ほどかかりますが、ネット試験の場合は2週間後に結果を知ることができます。

成績証明書の発行を急ぐ方におすすめとなります。

私も今回学校で成績証明書の発行が必要となり筆記試験では間に合わなかったのでネット試験を急遽受けました。

ネット試験を受けて2週間で試験結果を知ることができ、運営にメールで問い合わせればすぐにPDF形式の正式な成績証明書を発行してもらえます。

※紙での成績証明書は試験後、約2ヶ月必要。

リスニング問題に集中できる

HSK試験あるあるでリスニング問題が機材のトラブルで聞き取りづらかった、席が遠くて音声が小さかったなどなど運要素が結構絡んできます。

個人的に思うのは中検と比べHSK試験は試験会場に金をおまりかけてないイメージがあります。

いままでHSK筆記試験は2度受けましたが古めの施設で受験しました。それにリスニング放送もラジカセだったので確かに聞こえずらかったです。

ですが1度だけ受けた中検は会場もしっかりしており、リスニング放送は会場全体に聴こえる上部に設置してあるスピーカーで不利有利がなく公平に試験が受けれました。

試験を受けた絶対数が少ないので確証はできません。あくまでも参考にしてください。

上記で話したようにリスニングは運要素が発生したりもしますが、ネット試験の場合はそんなのありません。

自分で用意したイヤフォンを使用できるのでリスニング音声がクリアに聞こえますし、かなり集中できます。

おまけなんですがHSKネット試験はマウスのカチカチ音が試験会場内にけっこう響くので他の方の入力がなんとなくわかることもあります(※自分の信じた答えで回答しましょう)

どうでもいい報告ですがパソコンはデスクトップではなくノートパソコンでした。

HSKネット試験のデメリット

HSKネット試験はメリットに対してデメリットが大きいです。

ですので私はHSKネット試験を今後は受けないつもり。

デメリットを挙げると以下の2つになります。

①問題部分が見にくい

②爆弾ボタンがある

HSK筆記試験と比べHSKネット試験のデメリットはこの2つになります。

実際に受けてみて自分の点数に影響することが多かったのでやはり筆記がいいと思いました。

では2つのデメリットについて詳しく解説していきます。

問題部分が見にくい

HSKは中検と比べ時間との勝負になります。

阅读(reading)に関してはいつも時間ギリギリ、もしくは間に合わないです。

そんな阅读問題ですがPC入力だと問題部分が非常に見にくいです。

1つの文章を読んで問いに4つほど答える問題があるとします。

文章と問い4つが同画面に表示できないため、文章と問いの2つの部分を何度も上下にスクロールして見なければならないのでかなりのタイムロスです。

しょーた
しょーた
筆記試験の場合は目の移動だけでいいのに対してネット試験はスクロールしないといけません。

日本人は漢字ができ中国語文章を読むのは他の外国人と比べ得意です。

阅读(reading)部分は日本人が最も点数を稼ぎたいところなのでここで点数が取りにくいHSKネット試験はやはりおすすめできないです。

このデメリットがなければネット試験は全然ありでした。

ネット試験は爆弾ボタンがある

HSKネット試験のパソコン画面を見ると画面右側に「問題を終える?」というようなボタンがあります。

試験前に詳しく説明があるんですが、このボタンを押すと回答用紙を提出し試験が終わってしまいます。

HSKは听力、阅读、书写と3パートに分かれておりますが各パート終了後にこの爆弾ボタンを間違えて押す人がいるみたいです。

紛らわしいボタンなので注意が必要で、たったの1ミスで試験準備して来たことが全てパーになる可能性があります。

これは気をつければいいだけなので特に大きなデメリットではないです。

HSKネット試験を受けた感想

HSKネット試験を受けた感想は受験者数が非常に少なかったです。

私が受験した時は私含め受験者は2人だけ。

会場には試験官1人と受験者2人の計3人という緊張感のない試験でした。

HSKにPC入力できるネット試験があるという事を知ってる人が少ないという点もあると思いますが、小さい頃から筆記で試験を受けることに慣れている日本人はやはりPC入力の試験はまだまだ人気が出ない試験なのかと思います。

時代の変化につれて今後はネット試験が主流になっていくのかなと。

しょーた
しょーた
阅读(reading)部分が得意でリスニング部分と作文で点数を取るのが苦手な方はHSKネット試験を受けてみてもいいかもしれません。
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